図形作図ハンドブック
ずいぶん前に書いた本だったけど、久々に人に聞かれた。あまりに懐かしかったので、ついブログにも書いてみたくなった。
この本は私が2DのCADを作る上で必要となる幾何学計算ライブラリの考え方の一部になっている。作ったときはDelphiを使ったPascalコードの計算ライブラリの一部である。この本をCADの計算、あるいは座標計算の手法として使うには基礎的な計算を行うことができるのが前提である。たとえば、2線分の交点の計算、円と線分の交点の計算、それに関連する2次方程式の判別式と、それの応用になるある点から任意の線分に対する垂線の足を求める方法。こういうのがわかってくれば座標計算、とくに円と直線に関する問題は一気に解決する。
本に書いてある基本的な作図をプログラムで記述していくと、最後は3円に接する円を計算することが可能になる。これは方程式を作って計算するのではなく、図形を求めながら計算するので、図形の位置関係による例外的な場合を的確に除外して計算できる。無理に方程式を作ろうとしても難しいだけで、あまり効率的ではなかったりする。
2つの直線に接して、ある1点を通る円とか、2点を通り、1直線に接する円など、基本的な作図のプログラミングができれば、いがいと簡単にプログラミングできる。